志村けん、加藤茶の「加トちゃんケンちゃんごきげんテレビ」とは！？

　「加トちゃんけんちゃんごきげんテレビ」をご存知でしょうか？

　あのお笑い界の大御所「志村けん」と「加藤茶」のコンビが、30代のときにやっていたバラエティ番組です！

　若い頃の志村けんと加藤茶が、当時いったいどんなバラエティ番組を持っていたのか、とても気になりませんか？

　ここでは、「加トちゃんけんちゃんごきげんテレビ」の内容をご紹介したいと思います。

　30代の志村けんと加藤茶は、とても新鮮ですよ。

番組概要

　1986年1月11日から1992年3月28日まで毎週土曜日20:00 – 20:54に放送されていました。

　放送当時は、「こどもに見せたくないテレビ番組」調査の上位にランクインしていました。

　ドリフターズ出演の「８時だヨ！全員集合」が終わったあと、志村けんと加藤茶を前面に出した番組としてスタート。6年間の平均視聴率は18.3％でした。

　番組構成としては、
　１．コメディドラマ（メインパート）
　２．おもしろビデオコーナー
　　　※公開スタジオでのホームビデオ紹介とプレゼントコーナー
　です。

　メインパートのコメディドラマ「THE DETECTIVE STORY（探偵物語）は、当時、視聴していて、とてもおもしろかった部分です。

THE DETECTIVE STORY（探偵物語）

　 松田優作の「探偵物語」のオマージュで、　
志村けんと加藤茶が私立探偵役の探偵事務所の日常を描いたドラマ形式コントです。

　「私だ」というボスからの電話指令からさまざまな調査が始まり、事件解決に向けて奮闘します。

　バブル時代に制作されたため、多額の予算が組まれた豪華で派手なコントでした。ゲスト出演者に一流の俳優やハリウッド俳優を登場させたり、「西部警察」並の爆破シーンやカースタントシーンがあったり、加藤と志村をヤクザが追ってくるシーンでは、わずか数十秒のシーンにも関わらず200人のエキストラを使用したり、ゴールデンタイムに胸や下着が出たりと、やりたい放題の内容でした。
　

　また「THE DETECTIVE STORY」の中で、志村けんが太鼓叩きながら「だいじょうぶだぁ～♪」と歌ったギャクが、
後のバラエティ番組『志村けんのだいじょうぶだぁ』のタイトルになるのです。

見どころ

　所々で見せる志村けんの体の動きや、変な表情が非常におもしろいです。なぜ、あんなユニークな動きと表情ができるのかが不思議です。笑

腰痛持ちの人や体が固い人には、とてもできそうもありません。

おもしろビデオコーナー

　番組後半は、視聴者から投稿された笑えるビデオの紹介コーナーでした。

　小学校の運動会で保護者参加の綱引きのロープが突然切れたり、子供にかっこいい姿を見せようとしたお父さんが、徒競走で派手にこけたり、子供がすべり台で遊んでいたら、派手に転げたりと、日常で突如起きるハプニング等の作品や、手の込んだ映像作品等が紹介されていました。

　真剣にやっていて、起こるハプニング作品は非常におもしろかったです。笑

　ちなみに、一般視聴者からのホームビデオの紹介番組を世界で最初に始めたのは、このコーナーです。

　このコーナーは、志村けんさんが考案者でしたが、当時、家庭用ビデオカメラの普及率は低く、番組スタッフに猛反対をされていましたが、押して採用されました。

ビデオカメラが高価だったので、番組が抽選でビデオカメラを抽選で貸し出していました。
　
　また、現在のYoutubeの源流となったと言われるアメリカのご長寿番組「アメリカズ・ファニエスト・ホームビデオ」は、この「おもしろビデオコーナー」が基礎となっており、公式アカウントでも、志村けんさん達がいなければ、同番組は存在していなかったとコメントしています。

　「加トちゃんケンちゃんごきげんテレビ」は、2013年に世界最大級の国際映像コンテンツ見本市MIPTVの50周年記念企画として「世界のテレビを変えた50作品」にも選出されています。

　こういった影響を現在に残していることから、何が視聴者にウケるのか、楽しんでもらえるのかという点で、志村けんさんの先を読む力のすごさを感じました。

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まとめ

　「加トちゃんけんちゃんごきげんテレビ」は、30代の志村けんと加藤茶のエネルギッシュなコントと、バブル期の多額予算によって、贅沢な作りとなっています。

　今の志村けんと加藤茶しか知らない人には、違ったテイストが楽しめておもしろいのではないかと思ってご紹介しました。

ぜひ、機会があれば、全話観てみてください。

※最後に。

　新型コロナウィルスに感染し、入院治療をしていた志村けんさんが、3月29日23時頃お亡くなりになりました。小さい頃から志村さんのコントを観て育ち、親しみのある方だったので、とても残念です。
慎んでご冥福をお祈り申し上げます。