チュートリアル徳井が脱税！？逮捕？引退か！？

　人気お笑いタレントのチュートリアル徳井さんがツイッター上でファンから「脱税しましたねさようなら」など非難の声が上がっています。

　これは、徳井さんが個人で設立した会社「チューリップ」が東京国税局の税務調査を受け、２０１８年までの７年間で約１憶２０００万円の申告漏れを指摘され、そのことが報じられたことによるものです。

　謝罪会見も開かれてましたね。
逮捕の可能性はあるのか？そして、芸能界引退もあり得るのか？
そのあたりを詳しく見てみました！

報道の内容

　徳井さんは個人で設立した会社「チューリップ」を通して、吉本興業からテレビやラジオのギャラを受け取っていました。

　２０１２～２０１５年までの４年間、個人的な旅行・洋服代・アクセサリー代などを会社経費として計上。国税局はこれらは経費としては認めず、約２０００万円の所得隠しとして指摘。
　

　また、２０１６～２０１８までの３年間は収入を全く申告していなかったため、国税局は徳井さんに対して、約１憶円の申告漏れを指摘。
　

　重加算税は１８０万円・無申告加算税５００万円等を含めた追徴税額は、あわせて約３７００万円と発表されています。徳井さんはすでに納税と修正申告を済ませているという。

逮捕される可能性はあるのか？

　逮捕はされません。

今回、行われた税務調査は任意調査で、国税局や税務署が納税者の申告内容を帳簿などから確認して、税額の誤りを是正する調査手続きを言います。
事前に調査することを会社に通知して、日時を決めて行います。

　いきなり押しかけて、金庫を勝手に開けるとか、何かを強制的に持っていくということはしません。

　あくまで、税金を正しく申告しているかどうか確認するための任意調査なのです。

逮捕される場合とは？

　「マルサ」に強制捜査に入られ、脱税の証拠を掴まれたら逮捕されます。

　「マルサ」とは国税局の査察部や査察官の通称です。名称の由来は、「査察」の「査」を丸で囲んだことから来ています。映画で有名になった名称ですね。

　裁判所の捜査令状を持って調査に着手するため、対象者は拒否することができません。これを「強制調査（通称、ガサ入れ）」と言います。

　納税をさせるための調査ではなく、刑事告発し、逮捕するための証拠をあげるために行います。

では、どういった場合に「マルサ」が動くのでしょうか？

下記のように悪質度の違いによります。

脱税・所得隠し・申告漏れ

脱税とは　※悪質度：高

　所得隠しのうち、悪質な脱税行為や脱税額が大きいケースで、刑事告発の対象で逮捕されてしまう場合のことを言うのです。
この場合は、「マルサ」が捜査をします。

所得隠しとは　※悪質度：中

　意図的に納税を免れるため、売り上げを抜いていたり、架空の経費を計上した場合をいいます。 確信犯ということですね。
この場合、重加算税という思いペナルティが課されてしまいます。

申告漏れとは　※悪質度：低

　計算の誤りやミス、税法の解釈の相違など意図的でないものをいいます。
うっかりミスとか、申告するのを忘れていたとか、そういったものです。

　つまり、今回のケースの場合、「所得隠し」と「申告漏れ」に留まっていて、逮捕までに至っていないのです。

経緯

　個人的な旅行・洋服代・アクセサリー代を会社経費として計上した件ですが、そもそも会社で経費として認められるものは、商売に関係があるものしか計上できないのです。

しかし、それが商売上の経費なのかプライベート経費なのかは、徳井さん本人が税理士さんに説明しないと判断がつかないものもあります。

会見で徳井さん本人が、「私がかなりルーズだった」、「打ち合わせをしっかりしなかった」ということ言っていました。
税理士さんにちゃんと説明していなかったのでしょうね。

　つぎに、３年間収入を全く申告していなかった件、仕事が忙しかったのでしょか？

税理士さんに申告するように指摘されていたようですが、先延ばしにしていたようです。資料も渡していなかったようで、これでは税理士さんも何もできなかったのではと思われます。

　顧問先が資料をちゃんとくれなくて、何もできないのは、業界的にはあるあるみたいですよー。

芸能界引退は？

　徳井さん本人は、続けさせてもられるなら続けていきたいと語っています。今回の件がどれほどファンに影響を与えるかどうかですね。

まとめ

　チュートリアル徳井さんの今回のケースは悪質と認定されているものの、逮捕されるまでには至っていないです。

　稼いだお金を税金で持っていかれたくない気持ちはわかりますが、納税は法律で決まっている国民の義務ですし、しっかり申告納税したいものですね。